伊勢茶は健康と
美容に最適

飲んでおいしい緑茶は主要なビタミンはもちろんのこと、他の食品では得にくい貴重な成分がたくさん含まれています。中でも代表的なものとして、緑茶の渋み『カテキン』という超秘密兵器を備えているのです。様々な病気の原因となる活性酸素を強力な抗酸化力で退治してくれるツワモノで、緑茶の薬効の大黒柱なのです。

緑茶には抗酸化物質(ビタミンCやビタミンA、β-カロテン)が含まれており、ガンやその他の成人病に優れた効果をもたらしますが、やはりガン予防といえば緑茶の渋味(カテキン)が代表的な役割を果たします。

そもそもカテキンとはタンニンの一種で、さらに範囲を広げるとポリフェノールの仲間に属します。緑茶に含まれるカテキンは、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレード、エピガロカテキンガレートの4種類で、成分の10~18%を占めています。このカテキンには抗酸化力があり、一般的に抗酸化剤として使用されている食品添加物よりはるかに強く、ビタミンEの数十倍もの抗酸化力があるのです。すなわちこのカテキンパワーで余分な活性酸素を退治し、細胞の突然変異を抑制することでガン予防となるのです。

しかしこれだけで驚いてはいけません。カテキンには、発生したガンを消滅させる働きも報告されており、今や緑茶はヘルシードリンクだけではなく、抗がん剤としての注目も浴びているのです。その他カテキンには抗菌・抗ウイルス作用、血中コレステロール低下作用、血圧上昇抑制作用、血統上昇抑制作用、血中脂質正常化作用など、様々な効能があります。


ガン予防

一般的にガンは遺伝より環境からの影響が大きいと考えられています。ストレスや喫煙、紫外線や電磁波のほか、我々が欠かすことの出来ない食事などの生活環境が、ガンの発生率を大きく作用します。ストレスを無くす、食べ過ぎない…など、マイナス要因を軌道修正することはもちろん大切なことですが、ガン予防策として積極的な食生活の見直しが求められているのです。

こうした状況下、様々な調査の中で、お茶の生産地とそうでないところのガン死亡率に確かな差がありました。またこれは、毎日10杯近くお茶を飲む人とそうでない人との差にも現れています。そもそもガンは、正常な細胞の遺伝子が突然変異を起こしガンの芽を作ります(イニシエーション)。そして、その引き金になる誘発因子(イニシエーター)となっているのが、ストレスや食事などの生活環境なのです。しかし人間には、ガンの遺伝子を元どおりにする力が備わっており、致命的なガンになるわけではありませんが、元通りになる前にガン化を促す物質(プロモーター)が働きかけるとガン組織となり分裂・増殖を繰り返します(プロモーター)が働きかけるとガン組織となり分裂・増殖を繰り返します(プロモーション)。やがてその組織は異常な増殖能力を持ち、大きくなって他の臓器に転移したりするのです。したがってガンは、イニシエーション、プロモーションを抑制することにより予防することができるのです。


生活習慣病

日本の食習慣は豊かで一人当たりの脂肪摂取量も増加の一途にあります。食の欧米化で血管の病気が増えており、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などが私たちに忍び寄っています。コレステロールは細胞膜を構成する成分になったりホルモンの材料として使われ、余った分は肝臓に戻り処理されます。ところがコレステロールを多く含む食品を摂りすぎると、処理されなかったものが血中に残ることになります。

そこへストレスや喫煙により体内の余分な活性酸素が働きかけ、血管壁に異常を起こさせることにより血液の流れを妨げるものを作ってしまい、心筋梗塞や脳卒中を起こしてしまうのです。また食べすぎや飲みすぎ、運動不足により血糖値が一定の割合を上回ると、血液中に大量のインスリンが流れ込み、その糖を処理しようとします。するとインスリンの働きが著しく低下し糖を処理しきれなくなり、やがてブドウ糖が尿の中に出てしまう糖尿病となってしまうのです。大量に分泌されたインスリンは糖尿病だけでなく、様々な合併症につながる危険性があるのです。

秋から晩秋にかけて適摂する番茶には、血糖値を下げ糖尿病を予防する効果があるといわれている『ポリサッカライド』がたくさん含まれています。冷水でじっくり淹れることで、より多く抽出され、血糖値の高い方はもちろん、お子様にもお勧めのお茶です。


緑茶でリラクゼーション

仕事の合間に、家事の合間に一杯の緑茶を淹れて飲むことで、気分を落ち着かせることが出来ます。緑茶に含まれるテアニン(うまみ)は、脳に直接作用して神経の乱れを鎮め、心身の疲労を回復させるリラックス効果があるのです。またそれと反して、カフェインが含まれているため脳が刺激されそうですが、テアニンにはカフェインの興奮作用を調節する作用がありますのでご安心を。

緑茶によるリラクゼーションは飲むだけではないのです。お茶の香炉を購入しクユクユと…お茶の香りがお部屋にたち込めます。そしておやすみ前のお風呂。お茶パックに緑茶を入れ、お風呂にプカプカ浮かしておきましょう。淡いグリーンとお茶の香りのお風呂はなぜか気持ちいいものです。

アレルギーや水虫にも効果があるので是非お試しください。張り詰めた心にホッと安らぎを与えてくれる緑茶。上手に淹れることで、より一層、美味しいお茶が楽しめ、忘れかけていた日本人の究極のリラックスを味わえるのでは…。


美容

私たち人間は、呼吸により体内に取り入れた酸素で栄養を燃焼させ、身体を動かすためのエネルギーを作り出しています。このエネルギー代謝の過程で活性酵素が発生します。この活性酵素は抗菌力が強く、白血球の武器となって私たちの体内に侵入した細菌を体外に追い出してくれるのですが、生活環境の悪化で大量の活性酵素が発生すると身体が酸化してしまい、健康な細胞に様々な影響を与えてしまうのです。

いわゆる身体の錆付き現象です。この錆付き現象で血液の流れが悪化し、各細胞への栄養が充分行き渡らず、当然肌は潤いを無くし、シワやたるみを作ることとなってしまいます。これが老化なのです。余分な活性酵素を退治する緑茶カテキンでいつまでもハリのあるお肌でいたいものですね。また緑茶に含まれるビタミンCには肌の白さを保つ働きがあり、メラニン色素の沈着を防ぎます。肌の弾力の元であるコラーゲンの生成にも関わり、シミ、ソバカスを防いだり、喫煙により失われるビタミンCの補給にも良いのです。

そして肌の老化防止に欠かせないビタミンA。緑茶には体内に入るとビタミンAと同じ働きをするカロテンがたっぷり含まれています。皮膚粘膜を保護するので、いつも潤いのある肌を維持することが出来ます。


ダイエット

緑茶のカテキンは血中コレストロールを抑制する働きがあります。これは動脈硬化の予防にも役立つことになりますので、食事中や食後に緑茶を飲んでおいしくダイエットしましょう。またお茶を淹れるだけでは摂れない(お湯に溶けない)栄養があります。なんと栄養の約70%が茶殻として捨てられているのです。そこでおススメはお茶を食べることなのです。

お茶専門店で粉末茶を購入し、湯呑みに入れてお湯を入れるだけでこれぞ本物、栄養100%の緑茶。またこの粉末茶は簡単に料理に利用することもでき、重宝しますよね。お茶の葉を粉末状にするミルも販売されているので、ご家庭でカンタンに粉末茶を作ることも出来ます。「食べるお茶」の効果…それは緑茶に含まれるお湯に溶けない食物繊維が丸ごと摂取できることです。皆さんもご存知の通り、食物繊維には腸の中をキレイにする働きがあります。有害物質を排泄しお腹スッキリ。

そして忘れてはならないこと、やはり運動は大切です。緑茶に含まれるカフェインは、運動するためのエネルギー源としての脂肪を優先的に使わせる働きがあるので、運動前に緑茶を飲むことで、脂肪が早めに燃えることになります。ノンカロリー飲料緑茶がダイエットに最適なのは間違いありません。


虫歯・口臭予防

食後にお茶を飲む習慣忘れていませんか。緑茶には虫歯予防や口臭予防効果があるのです。緑茶カテキンの抗菌作用により、虫歯の発生や歯垢の生成を抑えるとともに、ミネラル、フッ素が歯のエナメル質と結びついて歯を強くするのです。

また臭いの強い食事の後や歯磨きの後に緑茶でうがいをすることで口臭予防に効果があります。抗菌、消臭効果が優れた緑茶、日頃のエチケットとしても緑茶を飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。


環境

お茶はeco。茶殻は捨てずに乾燥剤として利用できます。フライパンなどで乾燥させた茶殻をお茶パックに入れ、押し入れや下駄箱、冷蔵庫に入れておけば、嫌な臭いもとってくれます。また、茶殻をペースト状にして料理にも利用でき、じつは捨てるところがない、まさにeco drinkなのです。

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